政策金利を現在の「0~0.1%程度」から「0.25%程度」に引き上げる追加利上げを決定しました。
そもそも利上げとは中央銀行が政策金利を引き上げる金融政策のことをいい、利上げは景気の上昇に伴うインフレを抑制する目的で実行されますが、経済指標に影響を与えるので、重要な金融政策と言えます。
私たちの生活の中で顕著な項目として住宅ローンの変動金利にも動向が注視されます。
今回の利上げにより、変動金利はいずれ0.15%ほど上がるのではと言われています。日銀が利上げをすると、変動金利の指標となる「短期プライムレート※」が8月末から9月ごろに0.15%引き上げとなり同時に変動金利の基準金利も0.15%引き上げとなる流れです。ただ変動金利で既に借りている人も、借入金利が上がるのにはタイムラグが生じます。各銀行が変動金利を上げるか上げないかの判定を行うのは毎年10月と4月。その判定後、実際に金利が上がるのはさらに3カ月後。したがって、実際に金利が上がるとしたら2025年1月以降という見立てが成り立ちます。逆にいえば、日銀が利上げをしたからすぐに変動金利も上がるということはなさそうです。
国債の金利である長期金利は、住宅ローンの固定金利と連動しています。長期金利が上がれば、ローンを貸し出す銀行も固定金利を上げようとします。「フラット35」という代表的な固定金利の銘柄商品は、いま1.8%くらいの金利ですが、今後は2%を超えてくるかもしれないという予想もあるそうです。
まだまだ経済から目が離せない日々が続きそうです。
短期プライムレート※についてはこちらのリンクをご覧ください。
日本銀行のホームページに掲載されている「長期プライムレート」、「短期プライムレート」はどのようなものですか? : 日本銀行 Bank of Japan
コメント