『相続土地国庫帰属制度』を知っていますか?
令和6年4月から施行された相続登記の義務化に先行して、令和5年4月からスタートした土地を国が引き取りますという新しい法制度です。
ある研究発表では現在日本には所有者不明の土地が九州本島の面積以上も存在しているとも言われています。
【所有者不明の土地の問題】
・固定資産税を徴収できない
・有効活用したいのに、所有者に連絡が取れず計画がストップしてしまう
・土地所有者を探すコストがかさむことにより財政が圧迫される
・災害発生時に所有者と連絡が取れない
・管理不全に陥り、荒れ果てて地域の環境そのものを悪くしてしまう
・放棄された不動産が増えると、その周辺地の不動産価格にも影響する など
『相続土地国庫帰属制度』は、すべての財産を放棄しなければならない『相続放棄制度』とは異なり、相続した財産のうち要らない土地だけを国に引き取ってもらえます。
ただし申請要件のハードルが高く、申請自体を諦める、申請しても却下・不承認になることも多いようです。
法務省発表によると、令和6年4月末時点で申請件数2,030件/帰属件数341件だそうです。
申請件数2,030件中1件は、私が申請した土地が含まれております。昨年9月に申請して実地審査は終わっていますが、まだ承認通知待ちの状態です。承認になったとしても負担金の納付が必要で、私の場合、300万円ほどを見込んでいます。先祖には申し訳ありませんが、まさしく負動産ですね!
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