下町風情の残る街に暮らすなら、個人経営の“行きつけ”と呼べる店を探すのも楽しみの1つです。
昭和から続くようなとんかつ屋さんなんか惹きつけられますね。
江戸川区平井から通いやすいとんかつ屋を紹介しましょう。
■『とんかつ割烹 とん一』
(東京都江戸川区平井3丁目26−5)
「とん一」は、“お座敷洋食”としてスタートしました。
平井は、かつて花街だったこともあり、料亭や高級料理屋など、他の下町エリアとは少し違った雰囲気を持っていると言えます。
今でこそ、とんかつを“和食イメージ”に結びつける方が多いかと思いますが、“高級なごちそう=洋食”だった時代には、とんかつは洋食の代表メニューでした。
そんな「とんかつ」を、落ち着いた座敷でいただける形式は特別なものだったのです。
昭和37年創業当時は、周辺に料亭、芸者さんが多かったのが、様変わりし、とんかつ割烹として、今のスタイルになりました。
平井の周辺にはお寺が多く、法事の食事に利用されるような、懐石弁当も提供しています。
とは言え、ランチは1,000円前後でいただけるメニューがあり、気軽に美味しいとんかつが食べられるお店です。
火の入れ方が絶妙なビーフカツレツも、ぜひ試したいメニューです。
■『さん亭』
(東京都江戸川区平井3丁目23−12)
とんかつ屋さんですが、ツマミメニューも豊富で、夜は居酒屋として利用できます。
1965年創業。地元民に愛されてきた晩酌を楽しめるお店です。
看板メニューは「焼きとんかつ」。
とんかつと言っても、油であげるのでなく、じっくりオーブンで焼きあげるもので、あっさり、さっくり、中はジューシーなお肉の旨味が味わえます。
粉チーズの風味がコクを出しています。
生ビールセットなら、生ビール、ミニ冷奴、おしんこ、焼きとんかつがセットで楽しめます。
駅南口から200mくらいしか離れていないところに、住居一体型のこんなお店があるのが“平井らしい”という感じがします。
■『洋食とんかつ みつば』
(東京都江東区亀戸2丁目6−1)
平井駅の隣駅「亀戸」が最寄り駅になりますが、野球選手を中心に多くの有名人が訪れているこちらもチェックしておきましょう。
マンション(亀戸2丁目団地の中)の1階で、人柄バツグンのご夫婦が切り盛りされているお店です。
激ウマ店として評判が高く、薄付きの衣、厚みのあるロースカツは、柔らかでサイズも大きく、食べごたえアリの一品。
また、“洋食”と屋号に入っているだけあって、ハンバーグ、オムレツ、カレーなどもあり、カツカレーが最高です。
江戸川区平井周辺には、こうした通いたくなってしまう個人店が多く、食いしん坊や飲兵衛さんなら、引き寄せられる引力を持っていますね。
令和2年10月 追記 洋食とんかつ みつば は、閉店されております。
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